インプラント治療する人はタバコをやめたほうがよい

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山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.10

山根 進インプラントする人はタバコをやめたほうがよい

山根歯科医院 院長 山根 進

タバコを吸うと、肺癌にありやすいといわれており、体に悪いということは定説になっています。タバコにはニコチン、タールなどの発癌物質が200種類以上含まれています。

ニコチンはアルカロイドの一種で、中枢、末梢神経を興奮させ、次いで麻痺させると同時に、ニコチン由来のNニトロソアミン類によって強い発癌性がしめされています。また、タールはベンゾaビレンを含み、強い発癌性がある物質に変化します。歯肉に対してもタバコは悪く、歯周組織の抵抗力、および創傷治癒能力も低下させます。

 喫煙者には多く歯周病原菌が存在し、歯周病を悪化させやすい傾向があります。インプラントにも同じ傾向がみられ、インプラントを早期に脱落させる可能性があります。インプラント周囲の粘膜に炎症がおこりやすくなり、(インプラント歯周粘膜炎)、さらにインプラント周囲の骨吸収が進行し(インプラント周囲炎)、最後にはインプラントの動揺、脱落することになります。

 山根歯科医院ではインプラントする前の問診でタバコを吸っておられるかどうかを確認し、もしタバコを吸われているならば、これを機会にやめることを勧めています。

 ヘビースモーカーの人のインプラント表面にはニコチン・タールがべったりついて、黄土色に変色しているのが見受けられ、その周囲の粘膜は腫脹し、排膿しています。

 治療方法は抗生物質の投与、インプラント体の清掃(不良付着物の除去)、不良歯肉の切除等をおこないますが、再発しやすく、動揺があればインプラントの除去になります。

 ニコチン・タールを完全に除去するのは難しく、とにかくタバコをやめてもらうことが口腔内清掃とともにインプラントを長持ちさせるひとつの方法であります。