下顎の総入れ歯がはずれて不満な人へ

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山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.26

山根 進下顎の総入れ歯がはずれて不満な人へ

医療法人社団 山根歯科医院
 理事長    山根 進

良い入れ歯とはどんなものかと入れ歯をしている人々に聞いてみますと、特に、下顎においては動かないことを第1条件にあげられます。

入れ歯がはずれて食事ができない、入れ歯の下にたべものがはさかってしょうがないと嘆いておられる患者様が多くおられます。我々も、患者様の要求にこたえるべく、努力はしているつもりですが、なかなか満足のいく結果がでません。言い訳をするわけではありませんが、歯土手がほとんどなく、しかも粘膜が動く状態であると、下顎の総入れ歯を固定するのが難しくなります。さらに、上顎が天然歯であると下顎の総入れ歯は動きやすくなります。

このような時には、インプラントオーバーデンチャーをおすすめいたします。 これは、インプラントを利用して入れ歯を固定する方法であります。
インプラントは1本から4本利用して、アタッチメントという連結装置をつかって、入れ歯を固定します。そうすることにより、インプラントオーバーデンチャーの強固な維持力がえられますし、食渣が入れ歯の下にたまったりすることがなくなります。また、人工歯の配置、粘膜面の形態を修正することにより、顔貌の回復をはかることも可能であります。
ただ、あごの骨にインプラントを埋入する手術をしなければなりません。
インプラント埋入手術と同時に1回で全てを終える方法もあります。そのために、骨の形態を知る必要があり、CT撮影は必ずおこないます。
だから、歯を抜くことがとめられている患者様はできませんし、手術に耐えうる体力のない人はできません。
インプラントの長さが最低8mm を使用しますので、あごの前の部分の骨の高さが10mm必要であります。骨の幅は6mmあれば、十分であります。
インプラント、連結装置、入れ歯とインプラントオーバーデンチャーは三つの装置が一体になっていますので、3か月に1回のメインテナンスは必要になってきます。
保険が効かず、経済的負担がおおきくなります。もう少し、くわしく知りたい患者様はご相談ください。

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