「サンデーうべ」掲載 医療クエスチョン? No.8
Q.インプラント長持ちの秘訣は口腔清掃と定期検診
口腔インプラント学のすばらしい発達により、インプラントは長期わたり、天然歯と同様に機能するようになりました。今後はメンテナンスがインプラントの重要なテーマになってきます。
インプラントの予後不良はインプラント周囲組織炎、骨吸収、インプラントの動揺、撤去の道をたどっていきます。だから入り口であるこのインプラント周囲組織炎になることを予防することが大事であり、そのためには口腔清掃大事になってきます。
たとえ、インプラント周囲組織炎になったとしても、口腔清掃をしっかりしておれば、炎症の程度は軽微ですみ、リカバリーも可能であります。骨吸収も現状ですみ、インプラントは立派に機能を続けることもできます。
インプラント清掃は歯科衛生士の業務でありますが、日本口腔インプラント学会が認定したインプラント専門歯科衛生士もおりますので、具体的な質問に関してはご相談ください。
歯間ブラシ、フロス、ジェット水流などの清掃清掃補助用具についても説明してくれます。
インプラントの長期に保たせるためには口腔清掃ともう一つ大事な「かみ合わせ」の調整があります。これは我々歯科医師が管理しますので、定期検診に歯科医院に来院されることを推奨します。
このように歯科医師は歯科衛生士、歯科技工士とチームを組んで、インプラントのメンテナンスに取り組んでいますので、患者様には口腔清掃と定期検診の実施をよろしくお願いいたします。
山根歯科医院 院長
山根 進
「サンデーうべに掲載(平成22年2月26日)」