インプラント周囲の肉芽肥厚

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山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.22

山根 進インプラント周囲の肉芽肥厚

医療法人社団 山根歯科医院
 理事長    山根 進

インプラントの長期メインテナンスにおいて、インプラント周囲粘膜の腫服、出血、排膜、疫痛、骨吸収が観察されるインプラント周囲炎が起こることがあり、そのために、私たちはインプラント定期検診を勧めているわけであります。

骨吸収のない軽度のインプラント周囲炎はインプラント周囲粘膜炎とよばれています。
天然歯においても、歯周炎の軽度なものとして歯肉炎があります。歯肉炎のひとつとして、いろいろな理由により歯肉の異常増殖がおこり、歯肉肥大がおこります。
歯肉が硬くなり、歯肉が歯冠側の上部へ伸びていき、歯頸部 が見えなくなる場合がります。自覚症状はありませんが、審美的に悪く、歯肉溝がふかくなり、歯周炎に移行しやすくなります。
処置としては、歯肉の切除を行い、歯肉溝を浅くし、口腔清掃がたやすくできるようにします。同じように、インプラントにおいても同じ症状がみられ、多分微弱な慢性的な炎症のために、インプラント体周囲の肉芽が増殖し、しかも、歯冠側の上部へ伸びてい き、インプラント周囲溝の深さを増してきます。同時に、触診ではブョンブョンしてひきしまっていないという感じではなく、肉芽の増加と硬さを感じます。
自覚症状はない場合もありますが、時に圧迫感や、出血がある場合があります。 骨吸収まではいっておらず、インプラント周囲炎の軽度なインプラント周囲粘膜炎と考えられます。

インプラント検診や、口腔清掃時に観察され、そのままの状態で治っていくことはありません。増殖がインプラント義歯の半分程度まで被覆した場合は、切開を勧めます。そして、インプラントネック部の清掃ができるようにします。

本人にとっては、違和感もなく、切開をいやがられますが、インプラントを長期に安定させるためとおもってください。

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