インプラントは動かない インプラント 歯槽骨の吸収 力のコントロールと炎症 プラークコントロール

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「サンデーうべ」掲載 医療クエスチョン? No.3

Q.インプラントは動かない

サンデーうべ口の中で一番動かない歯はどれかわかりますか。一番動かないのは犬歯です。前歯が動くことはだいたい理解できると思いますが、それ以上に奥歯が大きく動いております。歯根と歯槽骨の間に歯根膜が介在しており、生理的な動揺がみられます。成功しているインプラントでは歯槽骨との間になにも介在せず、インプラント体と歯槽骨が接着しておりますので、インプラントは動きません。

インプラントの失敗の例では、まず、最初過大な力がインプラントにかかりすぎ、歯槽骨の吸収が起こり、インプラント周囲を結合識(疑似歯根膜)が取り込みます。そして、動揺が起こり、インプラント周囲組織炎を併発します。しかし、動揺を自覚された時はインプラントを摘出することを覚悟しなければなりません。

天然歯の場合、大きな動揺があっても、歯根膜に増骨作用があり、歯根膜の結合識繊維は歯と歯槽骨に連結されており、またもとの正常な動揺に戻ることはよくあります。しかし、疑似歯根膜の結合識は増骨作用がなく、インプラント体および歯槽骨に平行に走っており、インプラント体を体から排除するように働きます。もとに戻ることはないと考えてください。そうならないようにするには、力と炎症のコントロールが必要であります。

力のコントロールはかみ合わせの調整で可能になり、炎症のコントロールはプラーク(歯垢)コントロールで可能になります。かみ合わせの調整は我々歯科医師により点検、管理することが可能であり、プラークコントロールのためにも、定期検査は必要であります。


山根歯科医院 院長 
山根 進 
「サンデーうべに掲載(平成21年4月24日)」