インプラントに必要な骨質と骨量 骨粗鬆症 CT検査 皮質骨 インプラント

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「サンデーうべ」掲載 医療クエスチョン? No.9

Q.インプラントに必要な骨質と骨量

サンデーうべ患者様が医院に来られて、インプラントしたいといわれたとき、まず我々歯科医師が検査するのはレントゲンによる骨量の検査であり、骨の高さが十分あるかどうかを調べます。

骨が吸収して、骨の高さが十分無い場合は骨の増量を考えなければならず、その場合、骨移植や骨補填剤による骨量の増加を行う必要があります。
しかし、骨の増量には半年かかり、それだけ、治療時間が長くなります。

次にCT検査を行います。骨量が十分あっても、インプラント植立にはある程度の硬さが必要であります。これが骨質であります。骨は外側の固い骨の皮質骨で覆われ、内部は柔らかい海綿骨からできています。インプラントはこの皮質骨に支えられており、皮質骨が厚いほど、インプラントの予後は良いと推測されます。一般に海綿骨は橋梁が太く、充実しておればいいのですが、なかには、海綿骨が疎で、中がスカスカの場合もあり、その場合は術式を変えるとか、治療期間を長くするとか我々はいろいろな加工をしてそれを乗り越えています。

下顎は皮質骨が厚くほとんど問題がありませんが、上顎は皮質骨が非常にうすく、ほとんどが海綿骨であります。とくに、病的に骨質がスカスカの場合、すなわち骨密度が非常に低い場合は骨粗鬆症という病名がつけられています。その時飲まれる薬の副作用としてあごの炎症を引き起こす場合がありますので、インプラントに限らず、普通の歯科治療においても、その旨を先生に教えていただきたいと思います。


山根歯科医院 院長 
山根 進 
「サンデーうべに掲載(平成22年6月20日)」